船橋ROOTS

活動報告

2020年05月01日

活動報告01 船橋ROOTS 店長清水です。

ご覧いただいている皆様、初めまして。

既に船橋ROOTSをご存知の方、お世話になっております。

千葉県船橋市、各線船橋駅近くのライブハウス、船橋ROOTSと申します。


この度、クラウドファンディングを開始させていただくことなりました。

本日、令和2年5月1日(金)から6月30日(火)までの二ヶ月間となりますが、何卒宜しくお願いいたします。


混乱が極まる中、大変な思いをされていらっしゃらない方など只一人もいらっしゃらないと思います。

そんな中で「私たちのライブハウスの救済を」などと呑気な事をいうつもりもございません。

今日はご挨拶の代わり(になるかはさておき)に、私店長清水の今現在感じている事を思うままに記載させて頂きたいと思い、初回の活動報告として記載させて頂きます。

長文、乱文となってしまいますがお時間ございましたらお目通し頂けると嬉しいです。



2020年1月、新型コロナウイルスの存在が公になり隣国1,000万人都市の封鎖が大きな話題になった頃、少なくともこの国ではまだ誰もこの様な事態に発展するとは感じていなかった様に思います。

SARS、MARS、新型インフルエンザの時とは違い、こんなにも多くの犠牲者の数や、日々増える感染者数の報告。

世界中で多くの人の生活に多大なる影響を及ぼし、ましてや当たり前だと思っていた飲食店や公共サービス、そしてライブハウスを始めとする興行全般を含む文化芸術の面に、かつてないほどの打撃受ける事態になるなどと想像することすらできませんでした。

多くのライブハウスがそうである様に、2月に大阪のライブハウス様で初めて「クラスター感染」という言葉が取り沙汰された以降は弊店も決まっていたイベントがどんどんとキャンセルが相次ぎました。

一年で一番の繁忙期で卒業シーズンである3月も稼動できた日が1日だけという異常事態に翻弄され、手を拱いているだけの状態でした。

以降4月、5月、6月と予定されていたライブ、イベントは全てキャンセル、店長として働く私やスタッフの収入はもちろん、店舗の維持もままならない状態となってしまいました。


上記いたしましたが、これは船橋ROOTSに限っての事ではありません。全国のライブハウス、芝居小屋、ホール等、本来であれば音楽を含む「表現活動をする場所」が「新たに感染を促してしまう場所」と変化してしまったのです。

この時勢に「音楽など人間の生活維持には必要ない」と仰る方は沢山いらっしゃいます。

私自身も実際にそういう意見の方とお話もしましたし、WEBでも決して少なくない人数のそう言った趣旨の発言を目にしてきました。

実際的にライブハウスでの仕事を15年以上続けてきた私ですら「こんな時にライブをやるべきではない」と思う気持ちもあります。

盲目的に「換気をします!入場者数を制限し人との距離をとります!消毒もします!だからライブをやらせて下さい!」と宣言するつもりもありません。

少なくとも、10代で音楽に魅せられ、その裾野の末端でも良いから関わって生きて行きたいと思い、決して収入的にはあまり芳しくない職種でありながら、それでも自分の愛した音楽に関わってきた私でも「今は人を集めてライブ開催なんてすべきではない」と感じるのです。


では船橋ROOTSを含めた“ライブハウスという場所”は「ここで駄目ならそこまでの存在価値でしかなかった」という存在なのでしょうか?

そう言った意見も多く拝見しましたが、私はそうは感じません。

音楽そのものが持っている力、誰かと一緒に大きな音でライブを楽しむ瞬間、素晴らしいライブを見た夜の帰り道の高揚感、そう言った数字などで表せない価値を信じています。(信じていなければライブハウスという仕事を続けられません)

今だからこそ自ら発信し、この未知のウイルスにどう対処して良いかわからない閉塞感を和らげたいと思うアーティスト様を沢山知っています。

そう言った尊い考えをお持ちで発信したいと思う方に場所を提供するのが、過去“ライブハウス”と呼ばれていた場所の出来る事ではないのでしょうか?


今回、現状を考えまず船橋ROOTSの出来る事として「無観客配信ライブ」を行えるサービスを開始する事としました。

クラウドファンディングで1,000,000円という金額を出させては頂きましたが「さしあたり7月までのテナント料支払い」という目的です。

この間に無観客配信ライブという新しい表現の形を定着させ、船橋ROOTSを存続して行きたいと考えています。ライブハウスならではの音響と照明、そして複数のカメラを利用した臨場感のある撮影、可能な限り高品位な配信をし、今だからこそ発信して行きたいアーティスト様への一助となる様に努力して行きたいと考えています。


現在、他ライブハウス様でも同様の試みがなされている事は承知しております。

船橋ROOTSの強みは、ライブ配信がまったくわからないアーティスト様へ「パッケージングされたトータルの環境の提供」です。

配信ライブで重要になってくるYoutube収益化アカウントを利用した投げ銭等もこちらで用意させていただいたアカウントをご利用頂けます。

既にクラウドファンディングの詳細ページ、SNS等でも発信させて頂いておりますが「無観客ライブ配信サービス」のサンプル映像もございますのでご興味ある方がいらっしゃいましたら是非一度ご覧頂けたらと思います。(下記にサンプル映像動画を挿入させて頂きます)


今回、クラウドファンディングさせて頂くに当たり、当初は「気温と湿度が上がればインフルエンザの様に収束するのでは?」とあまりに浅はかに考えていた部分がありました。

日々状況が変化しこの先どうなるかは本当にわかりませんが、少なくとも年単位で続くと言われているこの危機をどうにか脱した時、またアーティスト様とそれを楽しみにご覧になるお客様とが笑顔でライブが開催出来る日を心から願っています。

これは船橋ROOTSだけではなく、同じ様にこの危機を乗り越えんとするライブハウス様、今は苦渋の決断で廃業をお決めになった他ライブハウス様も含めた悲願だと思っています。


どうか皆様のお力添えを、何卒宜しくお願いいたします。



船橋ROOTS 店長

清水“Alan”哲詩



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