藤井裕士
活動報告
2019年02月03日
フェス初心者〜中級者向け、フェス運営のノウハウ
【hoshioto'19まであと118日!】
クラウドファンディングを先週から行っております。
もうすでに売り切れたプランとかあって驚いているんですが、プランの中に<hoshioto代表藤井があなたの企画を応援!プラン>という謎のプランがあります(笑)
まあ、謎って言っても書いてある通りで、僕が「イベントを企画したい」または「フェスティバルを企画したい」と思っている方々にアドバイスや支援をするプランです。
2012年からhoshiotoというフェスティバルを行っておりますが、その前からライブハウス等でもイベント数多く打ってきました。
他にも音楽イベントだけではなく、結婚式や同窓会、更には各種出し物なども企画したことがあります。
・ライブイベントをやってみたい
・フェスティバルをやってみたい
・その他イベントをやってみたい
という声は多々聞きます。僕自身もそうだったんで。
僕はたまたま、大学時代にCDショップでバイトをしていたり、バンド活動や裏方したり、沢山ライブに行ったり、フェスティバルに行ったりして経験した上で、行動をおこしました。
なかなかこういう人はいないと思うので、「やりたいけど、どうすれば良いのか分からない」人を助けてあげれればと思ってます。
具体的な事は「どんな事をやりたいか?」によって僕の支援や応援はもちろん変わってきます。
最初から上手く行くことは少ないし、失敗することもあるとは思いますが、全力で応援したいと思ってます。
応援と言ってもこの人、どういう考え方しているんだろ?って思う人も多いと思うので、ざっくりフェスティバルを行う事で思うことをまとめてみました。
■フェスティバルのコンセプト決めで大切なこと
他のフェスティバルとは異なるコンセプトを持つことにより、注目されます。唯一無二ほど強いものは無いと考えます。
自分なりのカラーを全面で押し出せればいいと僕は考えます。
hoshiotoを最初にやろうと思った時にとにかくキャッチーにしないといけないと思いました。
イベント名にしても略されるのは嫌というか、略されたら損しているのではと思ったので四文字で「ホシオト」としました!
それと、後付けになるんですが、最初の会場が井原市「美星町」だったので、”星と音を繋ぐ”と未だにテーマとなっている「最高の星空の下で最高の音楽を」をコンセプトにしました、これはかなりキャッチーだと思ってます。
名前だけで「星空の下で音楽を聴くんだ」と誰が聞いてもなんとなくイメージは湧くと思うんで。
■会場選びで検討すべきこと(野外の場合)
野外で音を出すというのは信じられないところまで音が飛んでいく事を予測しないといけません。周り近所への配慮がとても難しい問題になりますし、それが出来ないのであれば、山の奥等にするなどしないといけません。ただし、アクセスの問題などもそれに繋がってきます。アクセスが悪いのであれば駐車場の問題にも更に繋がってきます。
ちなみにhoshiotoの場合は山などの障害物があるのに6km先の僕の実家まで音が聞こえたみたいです。
場所にもよりますが、遮るものがないと半径10kmくらいは音が聞こえるんじゃないかと思ってます。
周り近所への配慮ですが、前の会場の美星町で開催した時は時間がなかったのですが、各自治会会長へ電話でお願いしました。
まあ、基本怒られる事のほうが多かったですけどね(笑)
僕らのイベントじゃない別のイベントがうるさかった事があって、電話したら「ウルサイ!」ってひたすら怒られて「違うイベントです」って説明しても「一緒や!」って(笑)
音を出す事や人が集まることで何らかが起きることは説明していないと後々、大問題にもなりかねませんからね。
青野町に移動してからは葡萄浪漫館が全て間に入って各自治会に説明などをしてくれているので、自治会とかへの挨拶はしてませんが、それでもお願いの手紙を作って全ての家に手紙を届けました。
あとは定期的に全戸に回る回覧板とかにお願いの文面を入れてもらってます。
田舎だから大丈夫だろうって思ってもこういう事はしっかりする必要があると思います。
■出演者への出演交渉で大事なこと(事務所/アーティストへの礼儀や作法など)
出演交渉のやり方は色々あるんですが、僕の場合は各アーティストのHPから「CONTACT」ってところへ直接メールすることが多いです。
あとは、ライブに行ってそのアーティストのスタッフもしくはマネージャーの方に挨拶して後ほどメールするという感じですかね。
マネージャーとか事務所に所属していないアーティストはもちろん直接やり取りします。
そして、メールをする場合は、まずは自分の想いや誠意をちゃんと文面にすることが大事だと思います。そうしないと出演してもらいたいことが伝えられないと思います。書く文面にも実は色々とヒントやアイデアがあったりするんですが、それは企業秘密で(笑)
そして、返事を返したりするレスポンスは早くするのは基本だと思います。相手がいくら遅くてもこちらがスピードよく対応することでイメージは良いと思いますし、社会人としては当たり前の事だと思ってます。
■フェスをやるのにスタッフは何人必要?どんな役割がある?(野外の場合)
規模にもよりますが、hoshiotoは40人くらいのスタッフがいます。
当日だけでいうと、受付・関係者受付・各ステージ担当・物販担当・飲食担当という役割があります。
最近ではキッズエリア担当っていう役割もありますけど(笑)
でも、前日までの準備がどこまで出来るか?が全てになると思います。
■チケットってどうやって準備すればいいの?
こちらも規模によります。プレイガイド(eプラスやローソンチケットやチケットぴあ)も個人でも取扱ってくれると思います。
プレイガイドにはそれぞれ委託受付というのがあるのでHPでチェックしてみれば分かると思います!
参考:チケットぴあ Web窓口: チケットぴあのチケット委託販売サービス
あとは印刷業者へ自分が依頼してチケットを作ってもらい、それを手で売ることも出来ます。
会場とか知り合いのお店とかで販売してもらう事も出来ると思います。
■タイムテーブルの組み方
タイムテーブルの組み方については、主催者それぞれの拘りがあると思います。
出演者によってはこの時間にしか出れない等あったりするので、それを考慮します。
複数ステージだと、被り等の問題も出てくるので、こちらも人それぞれですが、僕の場合は仲が良いアーティストやお客さんが被るアーティストはなるべく被せないようにしてます。
ただ、敢えてお客さんを分散させるために被せるという事もあったりしますけどね。
僕の場合は、タイムテーブルで一番大事なのは最初と最後って考えてます。あとは流れとかドラマ性とかも出したいと思ってます。
野外だと特にシチュエーションを考えますね、夕暮れとか夜とか。それ考えるだけで楽しいですよ。
■フェス運営におけるトラブル回避の心得
開催前から当日まで予想をしないようなトラブルは必ずあります。もちろん事前にトラブルの予測を考え対策もしておきますが、それを超えてくるものは多々あります。
まずは主催者として”動じないこと”が一番でしょうね。
そして、トラブルに対して迅速に対応すること、そして対人であれば真摯に対応すること。
解決できることもあれば解決できないこともあると思うので、解決できないのならばその妥協点を考えることも大事です。
僕が経験したトラブルだと、怪我とかはよくありますが、ここは想定内なので対応は出来ると思います。
トラブルとして僕は1回目の時に、開催日前日が大雨で何も準備が出来なかったというトラブルがありました(笑)
その時は朝4時くらいから準備してオープンの10時にはなんとか間に合いました。
また初めてだったので想定しているお客さんの人数の倍くらい来場されて、駐車場が一杯になって路上駐車を出してしまいました。
たまたま、路上駐車しても大丈夫な場所だったんですが、次回からはシャトルバスで会場まで行くというやり方をするようにしました。
8回もやったらそれなりにトラブルはあるので、ある意味そのトラブルがあったおかげでレベルアップすることも沢山ありますね。
■フェスの収支計算ってどうやればいい?
hoshiotoに関して言えばほとんどがチケットの売上です。それ以外は物販・ドリンク店・そして出店料で補ってます。
最近ではクラウドファンディングもしていて、ありがたいことに多くの人に支援していただいてますが、その資金で賄うこともなかなか難しい状況です。
協賛を取ることや、いわゆるスポンサーを取るという事も普通なら出来ると思います。
また、市町村によって「イベント補助金」というものを行っている市町村もあります。これは開催場所によるのでなんとも言えませんが。
予算を立てる時、会場費、ステージ費、出演料、シャトルバスやタクシー代、食費、等ありとあらゆるケースを想定して支出金額を出します。
正直、準備をしていくうちにこんな事にもお金がかかるのか!と思うことも多々あると思います。
分からなかったら予算で予備費を沢山作っておけば良いと思います。
そして、どれくらいの収入があれば黒字になるのか?を事前に作り込む事が大事です。
収支はチケット代がメインになるので、どれくらいの方が来場されるか?そしてチケット代はどれくらいにするか?
ってところが一番肝になると思いますね。
これは僕の考えなのですが、イベントをする時には1円でも黒字にするようにコストダウンを考えることが大事です。
作れるものは自分達で作る事、儲けを考えるのではなく1円でも黒字にするよう考える事、これが大事だと思ってます。
また、他に収支計算とは別なのですが、企画書をしっかり作り込むという事は一番大事かもしれません。
多分、ネットで企画書作成って検索したら沢山出てくるとは思うので、参考にしてみてください。
■最後に
この文章を書いている間に<hoshioto代表藤井があなたの企画を応援!プラン>が1つ売れました!
このプラン、個数は3個なので残りは2個になります。
もしこのプランに興味を持った方は売り切れないうちに一度検討してみてください。また知り合いにイベントやりたいと言っている人がいればこのプランを勧めてみてもらえるととても嬉しいです!
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