ナガトモユリ

活動報告

2021年08月22日

「エンドロールのその先まで」セルフライナーノーツ



こんにちは。ご無沙汰になってしまいました。


フジロックのGLIM SPANKYのステージを30分勘違いしてて

30分しっかり見逃したナガトモです。ちぇっ


この後、秦さんと羊文学が楽しみです。へへ




それはそうと、

CD完成記念のライブも終わってしまって、

一旦腑抜けになっていましたが、もう1か月も経ってしまったようです。


こうやって、自分がギターだけで作った曲に色がついて風景が浮き出てくることが

アルバムを作ってるときは終始楽しかった。違うな~というところは違うと明確になったのも

楽しかったなあ。



まだまだ色を付けたい曲がたくさんあるし、発売記念ライブにしなくたって

もっとたくさんの人の前で、いろんな音交えてライブができるといいなあと思った、そんな日でした。


そんなことより、ありがとうってかんじでもありましたが、なにはともあれです。みんなには感謝がいっぱい。




そんでもって、ライナーノーツ書こうと思ったんですよね。


んで、ライナーノーツってなんだろうって思って、調べたんですよ。(知らんのに書こうと思った不思議)





んだら、ライナーノーツは解説文だって、しかもほとんどは自分で書かずになんかライターとかなんか他人が

書くもののことをいうらしい。まじか。


てことで、「セルフライナーノーツ」ってことにしました。


そんでもって、解説ってなに?てかんじなので、正しく言うと

「セルフライナーノーツもどき」でしょうかね。ま、やってみよう!(笑)




▽「エンドロールのその先まで」セルフライナーノーツ




1.end roll.

私はエンドロールの最後の最後、映画館に電気がついて

何組か帰っていくまで映画館の椅子に座ってるタイプなのですが。


映画ってずるいな~と思うんですよね。

2,3時間その人達の世界を一緒に過ごしたわけですよ。

しかも、映画の中の主人公たちの声は日常生活のそれより

リアルではっきり聞こえるじゃないですか。

嫌なことも、嬉しかったこともこっちは知ってしまっているんですよね。


ハリーポッターにしたって、もう私はハリーの仲間だぞ!て気合いでこちらはいるわけです。

だけど、当たり前のようにエンドロールが流れるんです。

ハリーポッターみたいな超大作は2・3・4と続いていきますが、1と2の間にもハリーたちの生活はあるんですよ。

それを見ることはできないんです。

映画でちょっとした濃い時間を一緒に過ごした私たちはエンドロールが流れたら、急にあっちの生活に目隠しされる。


私はそんな気分になるもんだから、電気がもわっと灯って、やっとこさ、重い腰を上げるわけです。


音楽も似ていると思っていて、断片的なことをドラマチックに描きながら

含ませ要素は聴く人に任せて、水をたっぷり吸ったスポンジのように、後は好きに絞ってくれ、と。


この曲はできるだけシンプルがよくて。


だいたい自分が想像できるであろう想定内のクライマックスを飛び出して

想定外のドラマチックを少しでも期待できる環境や人々との関係は宝だな、と書いてて思いました。


終わりは始まり、その先もず~と流れていくことは素晴らしいですね。




2.ひとりってやつは

「ひとりってやつは、どうしてこうも自由でだらしないんだ」って言ってる自分が

どちらかというと可愛くて仕方がないってかんじです。


みんなすごいな~頑張ってるな~と思うことが、私は多くてですね。(自分が腑抜けというのもある)

それは、人の「だり~、今日なんもしたくねぇ~まじたりぃ~」てところを

あまり見る機会がないことも関係しているのでは・・・と思うのですが。


でも人間、だいたいその気になってやればできるんだから、

たりぃ~~~って時くらい、存分にたるったっるでだらだらで良いと思います。と自分にも言い聞かせています。


そのたるったるを共有できる人と、友達だったり恋人だったり、奥さんだったり旦那さんだったり、家族だったりするんですから。


と、願って歌っています。




3.ひらり、ひらり

日本語って綺麗ですよね。どんな言葉にも音があって美しいなと思うことが多々あります。

その分、全然うまく使いこなせないんですけどね(笑)


春、そんなに大きな変化じゃなくてもなにかしら新生活が始まるタイミング。

あの何とも言えない、なんか不安で悲しくて、でもワクワクして、しゃんっと背筋が伸びる感じ。


ばばばばーー!と歌詞を書いて、風に乗るような曲調にしたかった、この曲。

今の私の温度感がめちゃくちゃ反映されてしまって、とってもお気に入りの1曲になりました。



「ひらり」というのは桜の花びらが舞ってるところを思って書いた言葉で

日常を切り取りとって、歌にすることが多い私ですが

日常って案外なんでもないことの中に小さい色んなことが落っこちてて

良いも悪いも拾ってかみ砕かないとなんですよね。


でも、それは沈んで沈んでかみ砕いて考えるより、案外春風ひらり~くらいの感じで

乗り切っちゃえたら良いときも多くて。


掴めそうで掴めなかったものに手が届きそう!て時に、転んじゃって掴みそびれちゃって。

でも、転んで見上げた空が真っ青で綺麗だったらそれはそれでラッキーだな、と思える余裕こそが

ラッキーに繋がっていくのではないかと。

よく沈み込んでしまう私はそう思います。

そして、大切なことは意外といつでもすぐそこにちゃんとあるから大丈夫だよって、そんな感じです。





4.恋

だいたいアルバムの4曲目は、キーの曲だと

いろんなアーティストのアルバムを聴いて育った結果、そう思っています。

なので、この曲を4曲目に置いたところからパズルは始まりました。よっこらしょ。


どんなに壮絶な恋であろうと叶わなくとも人はきっとまた飽きずに恋をする、ただそれだけが言いたかったので

この曲は私の中では実質1番aメロで完結です。笑


ただ、やっぱり私は一度の人生いけいけゴーゴー!的な側面があるので

一か八かでもいいから あなたの特別になりたいと、願う人々を皆応援したくなります。


会えなくなるくらいならこの気持ちは隠してしまおう、と思えてるうちはたぶん大丈夫です。

自分守ってる場合じゃないなと思ったら、きっとそれは恋だと思います。

昼ドラみたいなどろどろはごめんだと思いますが、素敵な恋は心が豊かになると思います。

根本は人と人とのコミュニケーション。大事に歌い続けたい曲です。





5.君が愛なんだ

恋からの、君が愛なんだの流れ、気に入っています。

儚そうな薄いピンクブルーみたいな想いが、夕陽のようなオレンジでぽかぽかな想いに

変わっていく瞬間みたいで安心します。


日常のふとした場面で、どこもそこもあちらこちら、いろんなところに

想いが溢れて、ハッとして、ほわ~として、ぬくぬくとなるような

この曲はすごく私にとって暖かい曲です。


幼稚園くらいの時に熱を出して、なぜかその日おばあちゃんちにいて

おばちゃんに看病されながら寝てたのですが、

(おばちゃんの部屋には猫が寝に来るしクーラーがついてたので、よくいた気がします。)

夜中にも定期的に額のタオルを取り換えてくれてて、氷枕してもらって、その記憶が結構鮮明にあるんですよね。

冷えピタとかじゃなくて、タオルってところがなんか趣あるなあ~とか思ってたから

記憶に残ってるのかなって思うんですけど。


そういうのって、なんかすごい優しさだな~って思うんですよ。

何回も起きて、タオル絞って、変えてくれて。


愛ってなにも、恋愛ごとだけじゃなくてというか、

もっとすっごい大きくて、なんだろうなゴールデンレトリバー撫でてるときみたいなものだと思うんですけど(どないやねん)

それをまるっとサウンドに反映してもらったな~と思ってます。

少し乾いたエレキギターも暖かいんですよね。


あと、わがままいって、自分で考えたリフを入れてもらいました。

これ頑張って何回にも分けてギター弾いて、作った当初のデモにいれてたんですよね。

気に入ってて、アレンジャーさんにそのまま入れてくださいって言って。どうしてもこういう音でこのリフがいれたくて。


そう思うことなかなかなくて、そういう意味でも思い入れのある曲です。






6.ただいま

この曲は、曲と歌詞を提供してもらって、作った曲です。

結構がっつり私が小さい頃から聴いてきたような王道J-POPバラードを目指しました。


その後、歌詞は私なりに手を加えながら、完成させていきました。


がっつり人と共作のような形は、なかなかないので

どれくらい自分色をのせるか試行錯誤しつつでした。


私1人だったら、

「ただいまって今はまだ言えない旅の途中」って歌詞は絶対に出てこないんです。

旅の途中でもなんでも、私の生まれた大好きな場所にいつだって

ただいまって言えないのは悲しすぎると思うからです。


でも、気づきました。

私のような人ばかりではないな、と。(笑)


そして、この曲のこのサビは絶対この言葉がいいなって

頂いたデモを聴いたときに思いました。せっかくの共作なので、自分色ばかりでは勿体ない。


普段の自分でも届かないような人に届けばいいな、と。


まあ、いうて思うんですけど。

たまにね、自分が生まれたところに帰ってきただけなのに

肩身せめぇな~となんとなく思うこともあるわけですよね。今はあんまりないけど、もっと何年か前。


誰と比べたか、わからないですが、背負わなくていいもの背負ったりね


まあいうて、ふと、おかしな話だなって思うわけです。


ランドセル背負って、歩いてた町に、大人になってどんな姿で帰ろうが

恥じることはないのだと好きな町に胸張って空気吸いにいきたいものです。


だがしかし、ホールツアーとかできたら胸熱!くらい思っておかないと

秒で帰ってしまいそうなくらいには町も人も好きなんだよな~





7.月とコーヒー


AM2:00

冷蔵庫の低く唸る音と、真っ暗で静かな部屋の中。

ひとり椅子の上に体育座り。


そんな景色からこの曲は、なんとな~く始まっていく気がしています。


どれだけお腹が痛くても、のどがかさついていても

どうしてもコーヒーを飲まないと動きだせない、というところまできている私ですが、

これはカフェイン中毒なのでしょうか。でも1日2杯とかでいいんですよ。まだ大丈夫か?


それた。

この曲は、クラウドファンディングのプランで楽曲共同制作という形のものがあって

そちらでテーマをもらって、タイトルをもらって作りました。


小説を書くような気分で、曲の中の人を自由に歩かせて、それをまとめていったという風な感覚です。


簡単に例えると、コーヒーが日々の悩みや、モヤモヤで

月がそれを照らすして軽くしてくれる人や自分の心、といった感じでしょうか。

コーヒーって黒いしね、夜飲むと眠れなくなるけど、おいしいんですよね。


悩みも飲み干して糧にしちゃいなよ、you!ジャニーさん風にいうと、きっとこんな感じです。


そういえば、最近、

2杯でよかったところをなんとなく3杯目のコーヒーに手を伸ばして

2口目で、いやこれは今じゃなかったな・・・と思った時に

結構強めの声で、「惰性で~~飲んだ~~~さく~~ば~~~んのぉぉおお」と歌うことにハマっております。


皆様も、飲みすぎてしまった際にこのフレーズいかがでしょうか。











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さて、えらく長くなった気がして、もう誤字脱字チェックする気力も残ってないので

うまいこと変換して読んでもらえたら助かります。


そして、セルフライナーノーツということで、

限定公開もいったん解除してあります。

手に取ってくれている人たち誰でも読めるように。そんな感じで。



また書きます!




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