田なかかれん

活動報告

2020年09月05日

ライナーノーツ(番外編) 〜 見据える先へ 〜


こんにちは!


今日は最後のライナーノーツです。


「見据える先へ」という曲について書いて行きます!






めちゃくちゃ業務連絡で申し訳ないのですが、


先ほど1曲お試しプランに申し込んでいただいた方に「見据える先へ」という曲のセットをお届けしました。


何か分からないことがあったり、申し込んだのに来てない!という方がいらっしゃいましたら


お手数ですがご一報いただけると幸いです。


その際はこちらのメールアドレスまでお願いします🙏

▶︎[email protected]







さて!ここからは早速ライナーノーツを書いて行こうと思いますので、


曲の解釈は自分でしたい!背景とかはあまり知りたくない!


という方はこちらでブラウザバックしてください🙇‍♂️


よろしくお願いします!





ではでは、まいりましょうー!




















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自分のことを信じてあげられなくて、


誰が私のことを信じてくれるだろう。


当たり前だけど、その「信じる」ということが


大人になればなるほど難しい。












この曲を書いたのは昨年9月。


レコーディングの最中のことだった。


正直、頭はもうとっくに混乱しきっていて


何も分からないまま事が進んでいた。







何が正しいのか、何が間違っているのか


何が人に支持されるのか、何がそうでないのか


そんなことに振り回されて、自分の表現がなんだったのか


何を誰に伝えたいのか、何のために曲を書くのかも分からなくなっていて。






従うのが大人なのか、プロなのかと半分憤りを感じながらも


お金がかかってることなので投げ出すこともできず


子供だから、まだまだ甘いんだと馬鹿されるのも悔しくて


色んなことに耐える日々。







そんな中でも何故こんな曲が書けたのかというと


周りのミュージシャンの方の姿を見て、ああなりたいと思ったからです。







今回音楽監督として携わってくださった織原良次さんは


リハーサルの段階から、「自分の顔になるアルバムだから」と


私にもミュージシャンとして譲っていいところ、譲ってはいけないところがあると


教えてくださいました。





数ヶ月間抱えてきた違和感が、気のせいでなかったということに


ここで初めて気付きます。








そして、ウィリアムス浩子さんも、前回のレコーディングに携わってくださっていました。


無理のあるスケジュールの中でも懸命に指導してくださり、


その中で歌い手としての表現に対する姿勢なども教えてくださりました。





もうあの時には私も分別がつかなくなっていて


本来ならあそこまで我慢せずとも


早く逃げ出せば良かったし、今考えるとやっぱり間違っていた。






だけど、逃げ出さずにいたからこそ


引き受けた仕事は最後まで責任を持つという


大人としての、プロとしての覚悟に触れられたのかもなと思います。








プロとしての生き方、大人としての責任の持ち方。


そういったものを学べたような気がして、


私もこんな風になりたいと思いこの曲を書きました。








それからも色々とトラブルもあり、


歌を歌おうとしても、何をしようとしても


全てが走馬灯のように頭を巡って


音楽を拒絶するようになった事がありました。





ちょうどあと3ヶ月ほどで大学生活も終わる予定だったので


もう辞めようと思っていた時


たまたまこの曲を歌っていた動画に一つのコメントが付きました。





おそらく大学受験を終えた見知らぬ学生さんからのコメントでした。






「この曲を聴いて、最後まで受験勉強も頑張ることができ


 志望校に受かることが出来ました。


 ありがとうございます。」






私が一番歌いたくないと思っている歌が、誰かの背中を押している。


不思議な気持ちでした。


もしかしたら、もう少しだけなら頑張れるかもしれないなと


この時にふと思えたのです。





3月の末まででいい、とりあえずそれまでは


音楽を続けてみて、それでも気持ちが向かなければ終わりにしよう


そう思えたことが今のこの状況に繋がっています。






もうあのコメントは消えてしまったけれど


確かにあの時の私を繋いでくれた気がします。






あの子の背中を押したこの曲が、今は私の背中も押してくれている。


自分で作った曲なのに、不思議なものです。





誰かが信じてくれた自分の音楽を、私も信じてあげなきゃ。


そう思えるようになりました。







未だにこの曲で


「何が起こるか分からないや」


と歌うたびに色々と思い出して胸が締め付けられるのですが






「だけど無駄なことなど何一つない」に繋げることで


なんとか救われる気がします。


そう思わないとこんな世界、生きていけないよ。


誰のせいとか、何が引き金だったとか、


そんなことばっかり押し付けあっても何も変わらないんだもの。






最期にこの曲を絶賛したあなたは、どう思うだろうか。


私は逃げない。最後まで戦うし、絶対に何事にも負けない。








「今日を過去に無理に押し込めても 何度も繰り返して悔やむなら」









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